こんにちは、チャチャです😺MCU全作レビュー、時系列順で進めていくので次はこれだ!!
ポップコーン🍿とセブンアップ🥤の準備はいいかい??
さあ、今回は短編映画だ!アベンジャーズのニューヨーク決戦の後片付けって、実際どうなってるんだろうって思ったことない?街中に散らばったエイリアンの武器、誰が回収してるの?そんな疑問に答えてくれるのがこの作品さ!普通のカップルがチタウリの銃を拾って、まさかの銀行強盗デビュー!?S.H.I.E.L.D.の清掃作業の裏側と、意外すぎる人材採用方法が明かされる11分間の傑作ショートフィルムだ!
ネタバレ全開レビュー、愛情と皮肉たっぷりでいきましょう!
基本情報
- 原題:Item 47
- 邦題:マーベル・ワンショット:アイテム47
- 公開年:2012年
- 上映時間:11分
- 監督:ルイス・デスポジート
- 脚本:エリック・ピアソン
- 主演:リジー・キャプラン(クレア)、ジェシー・ブラッドフォード(ベニー)、マキシミリアーノ・ヘルナンデス(ジャスパー・シットウェル)
- MCU時系列:『アベンジャーズ』直後(2012年)
あらすじ(ネタバレ軽め)
ニューヨーク決戦から5日後、恋人同士のベニーとクレアは偶然チタウリの武器を発見する。ベニーがその武器の使い方を解明すると、クレアの提案で二人は銀行強盗を開始。しかし、S.H.I.E.L.D.エージェントのシットウェルとブレイクが彼らを追跡し始める。果たして二人の運命は?
ストーリー全開(ネタバレあり)
前半
ニューヨーク決戦の残骸の中で、落ちぶれたカップルのベニーとクレアがチタウリの銃(後にS.H.I.E.L.D.が「アイテム47」と命名)を発見。ベニーは機械に詳しく、この異星の武器を解析して起動に成功する。クレアは「これでお金持ちになれる」と提案し、二人は東海岸各地で銀行強盗を開始。アマチュアながらも、圧倒的火力で次々と成功を収めていく。
中盤
S.H.I.E.L.D.はチタウリ武器の回収作業を進めていたが、一つだけ行方不明の武器があることを把握。エージェント・シットウェルとブレイクが派遣され、銀行強盗事件との関連を突き止める。二人の捜査により、ベニーとクレアの居場所が特定され、モーテルでの対決が始まる。激しい銃撃戦の末、武器は回収され、盗んだ金も破壊されてしまう。
後半
普通なら「処分」されるはずの二人だったが、シットウェルは意外な提案をする。ベニーの技術力とクレアの度胸を評価し、S.H.I.E.L.D.への勧誘を行う。ベニーは研究開発部門でチタウリ技術のリバースエンジニアリングを担当し、クレアはブレイクの助手として採用される。犯罪者から一転、世界平和を守る組織の一員となった二人の新たな人生が始まる。
キャスト紹介
リジー・キャプラン(クレア・ワイス)
銀行強盗を提案する度胸満点の彼女
『MEAN GIRLS』のジャニス役で有名な彼女が、今度は銀行強盗の首謀者!コメディからアクションまで幅広くこなす実力派女優だ。
ジェシー・ブラッドフォード(ベニー・ポロック)
機械オタクの技術者彼氏
『BRING IT ON』の優等生役から一転、今度はエイリアン武器を解析する天才!技術者あるあるの「とりあえず分解してみる」精神が功を奏した。
マキシミリアーノ・ヘルナンデス(ジャスパー・シットウェル)
S.H.I.E.L.D.の有能エージェント
MCU常連のシットウェル!後にヒドラのスパイだったことが判明するが、この時点では純粋にS.H.I.E.L.D.のために働く優秀な捜査官だった。
タイタス・ウェリヴァー(ブレイク)
シットウェルの相棒エージェント
『BOSCH』で主演を務める渋い俳優!S.H.I.E.L.D.の「ハブ」で働く実力派エージェントで、後に『エージェント・オブ・シールド』にも登場する。
思うままのレビュー
短編映画の完璧なお手本
たった11分でキャラクター紹介、事件発生、追跡劇、解決まで完璧に描ききった脚本の妙技!エリック・ピアソンの手腕が光る構成で、無駄なシーンが一切ない。ベニーとクレアの関係性、S.H.I.E.L.D.の組織運営、MCUの世界観拡張まで、短時間でこれだけの情報を詰め込みながら娯楽性も保つなんて、ハリウッドの職人技の極致だ!
ボニー&クライドのオマージュが秀逸
名前の類似性(ベニー&クレア vs ボニー&クライド)と性別役割の逆転が絶妙!クラシック映画へのリスペクトを感じさせつつ、現代的なツイストを加えている。クレアが積極的で、ベニーが技術担当という役割分担も現代的。短編だからこそできる、こういう遊び心のあるオマージュが最高にクールだ!
S.H.I.E.L.D.の人材採用方針が斬新すぎる
「武器を盗んで銀行強盗?君たち採用!」って、どんな人事部だよ!でもこれがS.H.I.E.L.D.らしさでもある。才能があれば過去は問わない、実力主義の組織体質がよく表れている。後に『エージェント・オブ・シールド』で描かれる「アウトサイダー採用」の先駆けとなった重要なシーンだ。
アメリカの「逃げ切れる」幻想と選民思想
こういうカップルって強盗して逃げ切れるって思ってるのが不思議だよな!アメリカって広いから逃げられる感じなのか?日本じゃ絶対つかまるやろ。でも、これがアメリカの「フロンティア精神」の現れでもある。そして、チタウリ銃を拾ったこと、使えたことをすぐに才能とかチャンスに持っていく発想が本当にアメリカっぽい!キリスト教、ユダヤ教の選民思想からくる「神に選ばれた」的な考え方が根底にあるんだよね。
チタウリ技術の危険性を描いた先見性
後の『スパイダーマン:ホームカミング』でバルチャーがチタウリ技術で武器商売をする設定の原型がここにある!一般市民がエイリアン技術を悪用する危険性を早い段階で提示していた。MCUの世界観構築における重要な布石となった作品だ。
小ネタ & 裏話ピックアップ!
『アベンジャーズ』Blu-ray特典として制作
この作品は『アベンジャーズ』のBlu-ray/DVD特典として制作された。本編の興行収入15億ドルの成功を受けて、世界観拡張のための実験的作品として位置づけられていた。
『エージェント・オブ・シールド』の企画書代わり
この短編の成功が、ABC『エージェント・オブ・シールド』の企画通過に大きく影響した。「普通の人々とS.H.I.E.L.D.エージェントの物語」というコンセプトの有効性を証明した重要な作品だった。
タイタス・ウェリヴァーのキャスティング秘話
ブレイク役のタイタス・ウェリヴァーは、後に『BOSCH』で主演を務めることになるが、この時点では「渋い脇役俳優」として起用された。彼の存在感が評価され、『エージェント・オブ・シールド』への再登場が決定した。
チタウリ武器のプロップ制作
実際に光って音が出るチタウリ武器のプロップが新たに制作された。『アベンジャーズ』本編では戦闘シーンが中心だったため、詳細な武器の機能描写は初めてだった。
11分という尺の理由
当初は15分の予定だったが、Blu-ray容量とテンポを考慮して11分に短縮された。この判断が功を奏し、無駄のない完璧な構成となった。
撮影裏&キャスト秘話
ルイス・デスポジート監督の演出方針
マーベル・スタジオの共同社長でもあるデスポジート監督は、「短編だからこそできる実験」を重視した。限られた時間で最大限のインパクトを与える演出を心がけ、カメラワークも機動性を重視した。
リジー・キャプランのアクション挑戦
コメディ女優として知られるキャプランにとって、銃撃戦シーンは新たな挑戦だった。短期間の訓練で見事にアクションをこなし、後のキャリアにも影響を与えた。
モーテル撮影の苦労
クライマックスのモーテル銃撃戦は、実際のモーテルで撮影された。狭い空間での爆発シーンやガラス破片の処理など、安全面での配慮が大変だった。
マキシミリアーノ・ヘルナンデスの継続出演
シットウェル役のヘルナンデスは、この短編の評価を受けて『エージェント・オブ・シールド』や『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』への出演が決定した。
銀行強盗シーンの撮影工夫
複数の銀行での強盗シーンは、実際には一つのセットで撮影された。照明や小道具を変えることで、異なる銀行を表現する工夫が凝らされていた。
まとめ/総括
『マーベル・ワンショット:アイテム47』は、短編映画の可能性を最大限に活用した傑作だ!たった11分という短時間で、MCUの世界観を拡張し、新キャラクターを魅力的に描き、さらには後の作品への布石まで打つという離れ業をやってのけた。
ベニーとクレアという普通のカップルを主人公にすることで、超人たちの活躍の影で起こる「普通の人々の物語」を描いた点が秀逸だ。彼らの視点を通して、MCUの世界に住む一般市民の生活がどう変化したかを描写している。チタウリの武器という「落とし物」から始まる物語は、まさにアメリカンドリームの現代版!
S.H.I.E.L.D.の組織運営や人材採用の実態を垣間見せる設定も面白い。「才能があれば犯罪歴は問わない」という採用方針は、後の『エージェント・オブ・シールド』で描かれる多様なバックグラウンドを持つエージェントたちの原型となった。
技術的にも、限られた予算と時間で最大限の効果を上げる職人技が光っている。アクションシーン、キャラクター描写、世界観説明のバランスが絶妙で、短編映画のお手本のような作品だ。MCUファンなら絶対に見逃せない、隠れた名作と言えるだろう!
総合評価
ストーリー ★★★★★
短時間で完璧な起承転結を描いた脚本の妙技
映像・演出 ★★★★☆
限られた予算でも効果的なアクションシーンを実現
キャラクター ★★★★☆
普通のカップルの魅力を短時間で十分に描写
敵キャラの魅力 ★★★☆☆
敵というより「追跡者」としてのS.H.I.E.L.D.の描写
MCUとの繋がり ★★★★★
後の作品への重要な布石となった世界観拡張
総合評価:★★★★☆(4/5)
短編映画として完璧に近い出来栄え!MCUの可能性を広げた重要な実験作品
次回予告
さて、普通のカップルがS.H.I.E.L.D.エージェントになるという予想外の展開を見せてくれた『アイテム47』だったが、次はいよいよアスガルドに戻る時間だ!雷神ソーの弟、ロキ様の単独主演作品が待っている。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では、ロキの複雑な心境と兄弟愛、そしてアスガルドを脅かす新たな敵「ダークエルフ」との戦いが描かれる。果たしてロキは本当に改心したのか?それとも新たな策略を巡らせているのか?アスガルドの王位継承問題と宇宙規模の危機が同時に襲いかかる中、ソーとロキの関係はどう変化するのだろうか?
次回もポップコーン🍿の準備を忘れずに!雷神とトリックスターの兄弟喧嘩、宇宙規模で開幕だ!
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